一液型発泡ウレタンフォーム関して
- 一液型発泡ウレタンフォームとは何ですか?
- 缶から吐出されると空気中の湿気により硬化します(湿気硬化型)。泡状の発泡力や自己接着力が優れており、各種の隙間や穴の充填、現場吹き付けの補充材として幅広く使われます。断熱や結露防止、気密、防音などの物性も優れている製品です。
- 主な用途は?
- 内装材の継ぎ目の充填、発泡ボードの気密、目地シール、躯体接合部や金物の結露防止、窓枠やサッシ周り、ドア枠周りの断熱や結露防止、床の床鳴り防止、断熱・防音、配管・ダクトの隙間充填・固定、浴場などの保温・固定など各種の隙間や穴の充填、現場吹き付けの補充材として幅広く使われます。
- 他の断熱材との違いは?
- 一液型発泡ウレタンフォームは通常使用される断熱材の中で熱伝導率が低いものです(断熱性が高い)。グラスウールやロックウールとの最も大きな差は、独立気泡であるため、透湿性が極めて低いことです。
- 一液型発泡ウレタンフォームはどのようにして固まりますか?
- 一液性発泡ウレタンフォームは缶から吐出されると空気中の湿気と反応して徐々に発泡硬化します。作業時の温度や湿度に影響されやすく、液温が一0℃以下の場合は温めて使用したり乾燥した時(湿度50%以下)は霧吹きなどを使ったりし水分補給をしながら使用してください。
- どんな素材でも接着力はありますか?
- 自己接着力が強い製品で、基本的にどんな物にも良く接着しますが、ポリエチレンやポリプロピレン、ナイロン、軟質塩化ビニール、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ガラスなどには接着しません。また、使用時は油分や汚れ、ほこりを除去してから使ってください。
- 使用する際の注意点はありますか?
- 施工面以外は必ず養生してください。接着力が強く一度付着すると除去できなくなります。また、缶の中に入っているガスはLPGとDMEですので、使用場所の換気をしっかり行ってください。手袋とヘルメット、作業服を着用して作業をしてください。また、吐出後表面硬化まで一5~30分くらいかかりますので、硬化前に触れないでください。また、湿気硬化型の製品ですので、極端な密閉部位や大量の充填時には硬化不良を起こす可能性があります。(目安:3~5cm角以内で使用)
- 使用方法を教えてください。
- 一液性発泡ウレタンフォームは、使う前にどの製品も上下に20~30回程度良く振った後使ってください。一液性発泡ウレタンフォームはバルブ部分が下に向けるよう倒立使用して下さい。
- 一液性発泡ウレタンフォームを使用する際のコツを教えてください。
- 充填するところに霧吹きで若干の水分を与えると反応が良く、硬化が速まり、ウレタンのセールもきれいにできます。
- 保管方法を教えてください。
- 基本、ノズルタイプで使う製品は使い切ってください(湿気によりノズルの中が硬化してしまいます)。ガンを取付けて使用する場合は、ガンを装着したまま正立に保持することで、1~2ヶ月後の再使用が可能です。
- 廃棄上の注意点を教えてください。
- 火気のない野外で大きなビニール袋などに噴射音がなくなるまで出し切ってから廃棄してください。一般ゴミと区別し、地方自治体などの規定に従って処理してください。
- 一度使用したものは再使用できますか?
- ワールドフォームは、ノズルとガン両方使えるデュアルタイプです。ノズルを付けて使用する場合は、使い切ってください(湿気によりノズルの中が硬化してしまいます)。
ガンを取付けて使用する場合は、ガンを装着したまま正立に保持することで、1~2ヶ月後の再使用が可能です。
- 余分なところについた発泡ウレタンはどうしたら落とせますか?
- 硬化前の発泡ウレタンは、別販売の「ワールドクリーナー」やアセトン等で除去できますが、硬化後の発泡ウレタンは削り取る以外方法はありません。ご使用にあたっては養生と下地に影響がないか十分にご注意下さい。
- 手や髪の毛についたら落とせますか?
- 手などの皮膚や髪の毛に一液性発泡ウレタンフォームが付いた場合、フォームが硬化するまで10分~20分くらい待ってください。硬化後、硬化したフォームを手で除去してください。取り残されたフォームは指先などで擦って除去してください。その後石鹸などを使ってきれいに洗ってください。フォームが硬化する前に水などを使って洗うと接着性のネバネバ感が残り、付着部位がきれいになるまでもっと時間がかかります。完全に落ちなかったフォームは、肌の新陳代謝によって時間の経過で落ちますのでお風呂に入ったときはよく洗ってください(およそ一週間程度で自然に落ちます)。付着部位がかぶれたりかゆかったりする時は、医師の診断を受けてください。付着したフォームを無理に除去するためにワールドクリーナーやアセトンを使わないでください。有害で皮膚がかぶれる恐れがあります。一液性発泡ウレタンフォームを使用する際は、必ず手袋や汚れても大丈夫な作業服を着て作業してください。
- 劣化はしますか?
- 発泡ウレタンフォームは、紫外線で変色し茶色がかった後に黒ずみます(劣化)。直射日光にあたる場所への施工の際、硬化後は塗料(油性、水性)を塗ったり、パテを塗ったりし紫外線を遮断できるように表面処理をしてください。
- 着色は可能ですか?
- 塗料によって侵されることはありません。油性・水性の塗料やラッカー系の塗料での塗装をおすすめします。
- 一液性発泡ウレタンフォームは燃えますか?
- 燃えます。ただし、難燃剤を入れており、比較的燃えにくくなっています。
- 一液性発泡ウレタンフォームの耐熱温度は?
- -30℃から+80℃までです。
- 一液性発泡ウレタンフォームから有毒なガスは出ますか?
- 一液性発泡ウレタンフォームから有毒なガスは出ますか?
- 固まらないのですが?
- 硬化不良の場合には様々な要因が考えられます。温度や湿度の問題や使用方法が間違っている可能性があります。まず、施工時の最適温度は20℃前後で、湿度は60%ほどです。吐出時、周りの湿気と反応して硬化する性質を持っていますが、湿度が極端に低い時、遮断されている場合、硬化不良を起こす可能性があります。まず温湿度を確認して頂き、缶に書いてある使用方法等をお読みください。
- 寒い時にうまく発泡しないのですが?
- 一液性発泡ウレタンフォームは、気温や湿度に影響を受けやすい製品です。冬場など液温が10℃以下になると発泡状態が不安定になるため、温めて使用してください。ただし、温める際に直火にかけるなど強制的な加温は破裂の危険がありますので絶対にしないでください。(40℃超えると缶が破裂する恐れがあります)
- 冷えている時は缶の温め方はありますか?
- 液温が10℃以下の場合、缶を20~30回良く振ることでだいぶ改善されます。極端な寒冷時は40℃程度のぬるま湯で温めるか、または暖かい所にしばらく置いて温めてから使ってください。ただし、温める際に直火にかけるなど強制的な加温は破裂の危険がありますので絶対にしないでください(40℃超えると缶が破裂する恐れがあります)。作業環境の温度や湿度にも気をつけてください。
- ノンフロンタイプって何ですか?
- フロンガスや代替フロンガスを使わない製品をノンフロンタイプの製品と呼びます。一液性発泡ウレタンフォームは、ノンフロンタイプの製品です。
- 自己消火性とは何ですか?
- 炎にさらされている間は燃えて、火種がなくなると消火します。これを自己消火性と呼んでいます。ただし、この性質は不燃性、準不燃性、難燃性とは異なります。
- 使い終わってからもウレタンフォームが出てくるのですが?
- 簡易ノズル内に残っているガスでノズル内に残っているウレタンが押し出されたり、周りの湿気を吸ってウレタンが膨張してノズル内に残っているウレタンが出てきている状態になります。約1~2分程で収まります。
- 天井に吹き付けをしたいのですが方法は有りますか?
- 1液性の発泡ウレタンフォームの場合、残念ながら天井に吹き付け作業はできません。2液性と違い、噴射後固まるのに1時間(完全硬化は24時間)くらいかかります。
その間はフォーム状態で天井に吹き付けした場合、垂れて落ちるため天井作業には向いておりません。
ただし、天井の隙間(下に板なごがあって、垂れることを無い場合)に充填する場合は、使えます。
スキマプロテクトに関して
- TPUとは何ですか?
- 熱可塑性ポリウレタン(Thermoplastic Polyurethane)が正式な名前です。
- TPU素材とはどのような素材ですか?
- 耐摩耗性、耐久性、ゴム弾性・柔軟性に優れ、消音・防振効果が高く、
自動車部品やホース・チューブ、機能性フィルム・シート、医療品などに使われ、
最近ではスマートフォンやタブレットのケースによく使われています。
- なぜ、TPUを素材に使ったのですか?
- スポンジ系やゴム系などの一般的に使われる隙間テープとは違い、幅広い使い道が出来
更に耐久性、耐摩耗性に優れているため、何度も開け閉めが出来るからです。
- 中が空洞になっていますが、すきま風を防げますか?
- 空気は動かなければ高い断熱効果があると言われています。
空洞化することによって、セーターなどと同じように空気層が出来るため
外気からの風も遮断することが出来ます。
- どのくらいの隙間に使えますか?
- Dタイプ・Sサイズの場合、最小0.3mm~最大5mmまで
Dタイプ・Lサイズの場合は、最小0.3mm~最大10mmまで
Oタイプの場合は、最小0.3mm~最大6mmまで
タイプにより多少異なりはしますが、ほとんどの隙間にはお使い頂けます。
- OタイプとDタイプとIタイプの違いは何ですか?
- Dタイプ・Sサイズ、Dタイプ・Lサイズ、Oタイプ、Iタイプのおおまかな違いは形状、幅、高さ、大きさの違いです。
(詳しい大きさや幅、高さの違いはスキマプロテクトの概要にある表をご覧ください。)
- 1つでどのくらい貼ることが出来ますか?
- 長さが2.4Mなので、腰高窓では2辺程、掃出し窓では1辺程、各種ドアは1辺程になります。
(Iタイプは長さ1Mです。)
- 貼り付ける前の掃除はした方がいいですか?
- 貼り付ける前に拭いて汚れを取り除いてください。
両面テープに汚れが付きますと剥がれやすくなる原因になります。
- 剥がす時はどうすればいいですか?
- 他の一般的なすき間テープと同じように剥がしてください。両面テープが残ってしまった場合、お酢などを使って頂くと剥がしやすくなります。
- ドアの建付けが悪く、隙間が1cm以上空いている場合でも使えますか?
- 1cm以上隙間が空いている場合は弊社の商品では隙間を防ぐことが出来ません。
- 室内ドアがバリアフリー化で下が空いているのですが、どのタイプが使えますか?
- Oタイプ、もしくは、Iタイプをお使いして頂くのが良いと思います。
- 一般的な隙間テープとはどこが違うのですか?
- 一般的なスポンジ系、ゴム系、毛ヘア系ですと厚みがあるので、ちゃんと鍵が閉まらないことや長年使っているとボロボロになってしまい
見た目が悪くなってしまいますが、 スキマプロテクトは中が空洞になっているためちゃんと鍵の開閉が出来、耐久性、耐摩耗性にも優れているので見た目も悪くなりません。